お金がない状態でのゴミ屋敷の片付けのアプローチや、費用を抑える方法

床が見えないほどのゴミで部屋が埋め尽くされている状態。このようなゴミ屋敷をプロに依頼すると、高い費用が発生することが多いです。

例えば、ワンルームや1Kの場合は約20万円、一戸建てでは100万円以上かかることも少なくありません。

しかし、すべての人がそのような額を支払えるわけではありません。そこで、コストを抑えてゴミ屋敷を片付ける方法について、以下で詳しく説明します。

お金がない場合のゴミ屋敷の片付け方法

予算が厳しい場合のゴミ屋敷整理の手順は、大きく分けて以下の2つの方法が考えられます。

1. 自力での整理
2. 専門業者への依頼

最初に、自分自身でゴミ屋敷の整理に取り組むことをおすすめします。全部を自分で整理できれば、専門業者を雇うことなくコストを抑えることができます。

もし、自力での整理が困難な場合、次に専門業者に助けを求めることを検討しましょう。ある程度自分で整理を進めることで、ゴミの総量は減少しているはずです。専門業者の費用は、残されたゴミの量に応じて決まるので、事前に自分で整理をしておくことで、料金を大幅に削減することが可能です。

お金がない場合にゴミ屋敷を自力で片付ける方法

ゴミ屋敷を片付けるには、以下の4つの手順を参考にしてください。

1. 明らかに不要なゴミをまず片付ける
2. 保持するものと処分するものに分ける
3. 処分するものは適切に分別し、指定の収集日に出す
4. 大きなゴミは粗大ゴミとして処理する

それぞれの手順を詳しく説明していきます。

明らかに不要なゴミを捨てる

まず、ゴミ袋を手にして、すぐにゴミだと判断できるものから始めてください。

具体的には、使い切ったペットボトルやカップ麺の空容器、食べ終わったコンビニ弁当のパックなどが挙げられます。

燃えるゴミ、燃えないゴミ、ペットボトル等に分別しつつ、それぞれのゴミ袋に適切に入れていきましょう。

残すものと捨てるものに分ける

明確にゴミと判別できるものを取り除いた後、次に必要か不要かを判断するフェーズに移ります。

ダンボールや箱を数点準備し、「必要」と「不要」と記載しておきます。

必要と判断したものは「必要」の箱へ、捨てるゴミは「不要」の箱へと分けていきましょう。

1年以上使っていないものは放棄するなど、基準を定めると、決断がスピーディになります。価値のあるものは、必要なものの箱からは別に分けて保管すると良いでしょう。片付けきれない場合や予算が足りない場面で、ブランド品などの価値あるアイテムを売却することで、専門業者に依頼する際の費用を確保できる可能性があります。

捨てるゴミは分別して住んでいる自治体のゴミに出す

不要なものは適切に分けて、地方自治体のゴミ収集へ出しましょう。

各自治体ごとにゴミの分別ルールが存在するので、出す前に正確に確認しておくことが重要です。

「自治体名 + ゴミ分別」とインターネット検索をすることで、該当する地域のゴミ分別ガイドを見つけることができるはずです。

粗大ゴミの処分方法

大きなゴミは、各自治体の「粗大ゴミ収集窓口」や指定業者に連絡し、粗大ゴミとして指定された日に自宅前に置くことが一般的です。

この際、粗大ゴミの処分には費用が必要となりますが、安価なものは数百円から、高価なものでも数千円程度が一般的です。処分料はあらかじめ粗大ゴミシールを購入することで支払います。受付のときに必要な枚数などが知らされるので、住んでいる自治体のコンビニやスーパーで購入しておきましょう。

粗大ゴミを出すときには、粗大ゴミシールを貼ってから出すようにします。

お金がないときにゴミ屋敷の片付けを自力で行う際の3つの要点

自力でゴミ屋敷を整理するための3つの要点を以下に挙げます。

1. 1部屋ずつ徹底的に整理する
2. 整理作業は「手前から奥へ」という手順で
3. 日数を設定し、少しずつ整理する

これから、これらの要点について詳しく見ていきましょう。

1部屋ずつ徹底的に整理する

ゴミ屋敷の整理を始めるとき、家全体を同時に手がけるのは避けることをおすすめします。

すべての部屋を一度に整理しようとすると、ゴミを一か所から別の部屋に移すだけに終わることもあるのです。

このやり方では、家全体のゴミの量は変わらず、努力が水の泡になってしまいます。

だからこそ、部屋ごとに整理を進め、集めたゴミは他の場所に移さず、きちんと捨てることが大切です。

一部屋をきちんと整理することで、成功体験を味わえ、次の部屋へのやる気も湧いてきます。

整理作業は「手前から奥へ」という手順で

ゴミ屋敷を整理するとき、最初に手前のエリアを片付け、次に奥のエリアへと進む方法がおすすめです。

奥のエリアから始めると、ゴミが前のエリアや通路を占拠し、行き来が困難になることがあります。

そこで、効率よく整理するためには「玄関から→廊下→最も近い部屋→奥の部屋→上の階の部屋」という流れで進めていくのがベストです。

日数を設定し、少しずつ整理する

専門の清掃業者がゴミ屋敷の整理をする場合、たくさんのスタッフを投入し、1日で仕上げることが可能です。

しかし、個人での片付けはそのようにスピーディには進められません。

1日や2日で完了を目指すと、思うように進捗しないことに焦りや挫折感を感じることがあります。

そうなる前に、作業を完了するのに時間がかかることを前提とし、何日かに分けて整理を実施する方が効果的です。

お金がない場合にゴミ屋敷片付け業者に安く依頼するコツ

今までの手順に従って整理を進めると、ゴミの総量はかなり減少するでしょう。

先に触れた通り、自分だけで全てを整理するのが難しい場合でも、事前に大量のゴミを片付けてから専門業者に依頼すると、費用を大きく削減できます。

したがって、自分でできる範囲での整理後、専門業者に委託することを検討してみてください。

さらに、料金を節約するためのアプローチもあります。以下で、その方法を紹介します。

業者を選ぶ時は、複数の見積もり（相見積もり）を取得しましょう。

複数の業者から見積もりを取ることで、各社の提供する料金を比較することができます。

最もコストが低い業者を選択することで、出費を抑えることが可能です。

しかし、極端に安価な業者は注意が必要です。そのような業者は、不正な手段を取るリスクが考えられます。

不当に高い追加料金を求められることもあるので、安さだけで選ぶのではなく、信頼性も考慮しながら業者を選びましょう。

お金がない場合のゴミ屋敷片付け　まとめ

ゴミ屋敷の清掃を業者に頼むと、それなりの費用が発生します。

資金的に厳しい方は、最初は自分での清掃に取り組んでみてください。

自分で完全に片付けられれば、業者に支払う費用は発生しません。

そして、全てを自分で行うことが難しくとも、片付けた分だけ業者への料金は削減されるでしょう。

資金に限りがある方も、この記事の方法を参考に、ゴミ屋敷の清掃を少しずつ進めてみることをおすすめします。

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